
お隣の子はもう歩いているのに、うちの孫はまだで…
小さいお子さんやお孫さんの成長を見守っている方から、こういったご心配をよくお聞きします。あるいは、ご自分のことでこんなことを思った方もいらっしゃるかもしれません。

「小さいときハイハイをしなかった」って言われたけど、それが今の姿勢に関係しているの?
乳幼児がたどる発育・発達、特に「正常発達」という言葉が示す範囲は、私たちが思っている以上に広く、柔軟で、文化によっても大きく異なるのです。
今回の連載第6部では、乳幼児の運動発達における「正常」とは何かという問いに向き合い、科学的な視点から解説していきたいと思います。
なお、現代の医学・発達科学の観点で確認されている情報をベースにしていますが、医学知識は常に更新されます。あくまで参考程度にお読みいただき、お子さんやお孫さんの発達について具体的な不安がある場合は、必ず医療機関でご相談ください。
もくじ
「正常発達」の基準はどこから来たのか
「〇ヶ月になったらお座りができるはず」「1歳になったら歩けるはず」など、こういったイメージはどこから来ているのでしょうか。
実は、私たちが「正常」と感じる運動発達の基準の多くは、特定の文化的・地理的背景を持つ集団を対象にした研究から生まれています。
20世紀の発達研究の多くは、西洋の(主にアメリカやヨーロッパの)中産階級家庭を対象にしており、この偏りは研究者の間で「WEIRD(Western, Educated, Industrialized, Rich, Democratic)問題」と呼ばれ、現在でも活発に議論されています。

つまり、私たちが「これが普通」と思っている発達の基準は、世界中の多様な子育て環境を必ずしも反映していない可能性があるのです。
発達研究の歴史的背景

発達は生物学的なプログラムに従って自然に進む!
20世紀前半、アーノルド・ゲゼルらの研究者がこの成熟論という考えを主流にしました。
成熟論では、「育て方や環境はあまり関係なく、時期が来れば自然にできるようになる」と見なされ、発達のタイミングのばらつきはあまり注目されませんでした。
しかし、後に環境・経験・文化の影響を重視する研究が蓄積され、現在では「生物学的な準備状態」と「環境・経験」の両方が発達に影響することが広く認められています。
WHOの運動発達マイルストーン|「窓」という概念
現在、国際的に最もよく参照される発達基準の一つが、WHO(世界保健機関)が策定した「Motor Development Study(運動発達研究)」です。
この研究では、ブラジル・ガーナ・インド・ノルウェー・オマーン・アメリカの6か国の子どもたちを対象に、6つの主要な運動発達のマイルストーン(中間目標地点や重要な節目の意)について「達成の窓(Windows of Achievement)」を示しています。
この「窓」という概念が重要で、単に「〇ヶ月にできるようになる」と言うのではなく、「だいたい〇ヶ月から〇ヶ月の範囲で達成される」という幅を持った表現にしているのです。
主要な運動発達のマイルストーンを以下の表にまとめました。
| マイルストーン | 達成の窓(中央値) | 達成の窓(範囲) |
|---|---|---|
| 一人でお座り | 約6ヶ月 | 3.8~9.2ヶ月 |
| 四つん這いで立ち上がる | 約7.5ヶ月 | 5.2~13.5ヶ月 |
| つかまり立ち | 約8.5ヶ月 | 5.9~13.7ヶ月 |
| 支えなし立位 | 約11ヶ月 | 6.9~16.9ヶ月 |
| 一人歩き | 約12ヶ月 | 8.2~17.6ヶ月 |
出典:WHO Motor Development Study
例えば「一人歩き」の達成には、8ヶ月〜17.6ヶ月という9ヶ月以上の幅があります。
つまり、WHO基準においてさえ、「1歳で歩けない」は「遅れている」ではなく、「正常範囲の中にある」ということになるのです。
「正常」とは、ある1点ではなく、広い範囲のことを指すというのが現代の発達科学における基本的な見方です。
動きの多様性は「異常」ではない|個人差という視点
さらに発達科学の分野では、子どもの運動発達に「これが唯一の正しい道」はないという考え方が広まっています。この背景にあるのが、動的システム理論(Dynamic Systems Theory)です。
動的システム理論とは
1990年代にエスター・テーレンらによって確立されたこの理論は、運動発達を「複数の要素が相互に作用して自然に生まれる(自己組織化する)プロセス」として捉えます。
動的システム理論では、運動の発達は以下の3つの要素の相互作用から生まれるとされています。
- 子ども自身の身体的特性(体重、骨格、筋力など)
- 環境(床の素材、広さ、気温など)
- 課題(何をしようとしているか)
つまり、同じ「歩く」という課題でも、身体の特性や育つ環境が異なれば、そこに至る経路が変わることは自然なことなのです。
ハイハイの仕方が違う子、お座りの姿勢が独特な子、それぞれが「その子なりの解」を見つけているに過ぎないということです。
発達の「個人内変動」
発達の研究では、子どもたちが同じ動作を達成するまでの間、たくさんの試行錯誤をするということが観察されています。
倒れながら、転びながら、いくつもの「失敗」を繰り返しながら、最終的に安定した動きを獲得していく。
この「失敗と試行」のプロセスそのものが、脳と身体が最適な解を探索している重要な時間です。
文化が運動発達を変える|世界の子育て事例から

では、文化が変わると発達もどう変わっていくのだろうか?
この文化と発達の関係について、近年の発達研究において特に注目されています。
結論から言えば、子育て文化の違いが、発達のタイミングや経路に大きな影響を与えることが多数の研究で示されています。
事例①:アフリカの赤ちゃんが「早い」理由
ウガンダやナイジェリアなどサハラ以南のアフリカの多くの地域では、赤ちゃんの運動発達がWHO基準より早い傾向があることが報告されています。
その背景には、母親が日常的に赤ちゃんの身体をマッサージし、お座りや立位の練習をさせる育児習慣があります。

つまり、「早い発達」はその子の生物学的な優位性ではなく、文化的な育て方の違いによって生まれていることがわかります。
事例②:タジキスタンの「ガフォラ揺りかご」
中央アジアのタジキスタンでは、「ガフォラ(Gahvora)」と呼ばれる伝統的な揺りかごが使われています。
赤ちゃんは頭から足先まで布で巻かれてこの揺りかごに入れられ、1日に12時間以上を過ごすこともあるとのことです。

この習慣の影響は顕著で、タジキスタンの赤ちゃんは、WHO基準と比較してお座り・ハイハイ・一人歩きの達成が大幅に遅れており、例えば、12ヶ月時点で一人歩きができた子はわずか9%(WHO基準では50%)でした。
しかし、ここが非常に重要なのですが、4〜5歳になると、アメリカの子どもたちと同等の運動能力に追いついていました。
これは「等結果性(equifinality)」という概念を示しており、出発点や経路が違っても、最終的に同じゴールに到達できるということです。
事例③:「仰向け寝キャンペーン」と発達の変化
1990年代に、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすため、「赤ちゃんを仰向けで寝かせましょう」というキャンペーンが世界的に展開されました。

SIDSの発生率が大幅に減少したことは医学的に明確な成果でしたが、うつ伏せの経験が少なくなった結果、お座りやハイハイの達成が全体的に数週間〜1ヶ月程度遅れる傾向が観察されるようになりました。
つまり、これは「最近の子どもの発達が遅れている」のではなく、育て方の変化が発達タイミングに影響したということです。
そしてこの遅れは、その後の長期的な運動発達に大きな問題を引き起こすものではないことも確認されています。
事例④:カナダと日本の基準値は違う
カナダで開発された「アルバータ乳幼児運動評価尺度(AIMS)」は、世界中で広く使用されています。
しかし、オランダの研究では、オランダの赤ちゃんの73%がカナダの基準の50パーセンタイルを下回り、38%が10パーセンタイルを下回ったという結果が出ました。
これは「オランダの赤ちゃんが発達遅滞を抱えている」ということではなく、カナダの基準がオランダの赤ちゃんには当てはまらないということを示しています。
同じく、日本の赤ちゃんに欧米基準をそのまま適用することには注意が必要です。
ハイハイをしなかった子は「遅れている」のか?
「ハイハイをあまりせずに歩いた」「ハイハイを飛ばした」という子どもについて、心配されている方は多くいらっしゃいます。
この点について、学術的に発達科学の視点からお伝えしましょう。
ハイハイは「義務」ではない
これは調べていて驚いたのですが、実は、世界の全ての文化圏でハイハイが必須の発達ステップとして見られているわけではありません。
タジキスタンのガフォラ研究でも、ハイハイをせずに直接立位・歩行へ移行するケースが多く観察されました。
ブラジルの研究では「ブラジルの子どもはスキップ(galloping)やキャッチングで他の国の子どもと差がなかった」一方で、一部の運動スキルでは違いが見られたことが報告されています。これは地域の文化・環境によって発達の「経路」が変わることの一例です。

「ハイハイをしないと脳への影響が…」は誇張かもしれない

ハイハイをしないと脳の発達に悪影響があります!
こういった説をネットで見かけたのですが、私が調べた限りでは科学的には明確なコンセンサスが得られていないのが現状のようです。
ハイハイが体幹・肩甲帯・空間認知の発達に有益だという研究はある一方で、それを飛ばした子に長期的な問題が必ず生じるとは言えません。
本ブログでご紹介した乳幼児のマイルストーンは、「健康な子どもにおける予後の予測因子としては弱い」という研究報告もあります。
つまり、個々のマイルストーン達成時期は、その後の発達を決定する唯一の指標ではないということです。
少し余談になりますが、日頃の施術の中で個人的に気になっていることをメモ書き程度にお伝えします。
2026年現在、若い世代の方(30歳前後くらいまで)のお身体を拝見させていただいていると
- 体幹の機能が弱く、座った状態でバランスを崩しやすい
- 大腿骨(太もも)の向きが強く前を向いている(前捻角が大きい)
という共通点が見られることがあります。
そしてそういった方に乳幼児期のエピソードを伺うと、「1歳になる前にもう歩いていた」「ハイハイをあまりせずにすぐに立ち上がった」と言われることが少なくないのです。
四つばいの姿勢でハイハイをする時間は、肩甲帯・骨盤帯の協調性を育てる機会であり、また骨盤帯周りの筋肉(特に大殿筋などのお尻の筋肉)の収縮が、大腿骨の向きの形成に何らかの影響を与える可能性があります。
しかし、前述した通り、学術的にハイハイは「義務」ではありませんし、タジキスタンの研究で報告されているハイハイをせずに直接立位・歩行に移行するケースが多い地域の方々が、私の観察通りの身体的特徴を持っているかと言われたらそうとは限らないでしょう。
あくまで私個人の観察に基づくつぶやきであり、学術的に証明された話ではありません。また、これが部分的に真実だったとしても、おそらくこれが学術的に証明されるのは難しいでしょう。
これまで触れてきた通り、発達のペースや経路には大きな個人差・文化差がありますし、他にも
- 骨格の個性には遺伝的な要因も深く関わってる
- ハイハイが少なかったことが「すべての原因」などということは到底言えない
- 出会ってきた方々がたまたまそういう方に偏っていた可能性も十分ある
などがあります。
それに何より、過去の発達経路は今から変えられるものではありません。大切なのは、今の身体の状態を正確に把握して、今その方に何が必要かを考えることだと思い、日々の施術をさせていただいています。
この話題については、次回の第7部(完結編)で改めて、「その人にとっての機能的最適を探る」という評価の考え方とあわせて、もう少し丁寧に整理したいと思っています。
専門家に相談するかの目安
繰り返し触れてきたように、そもそも「正常発達」にはかなりの幅があります。
それでも「何かおかしい」と感じたら、専門家に相談することを強くお勧めします。
特に以下のような場合は、小児科医や発達専門家への相談が重要です。
発達の「経路の違い」と「結果の一致」
ここまで触れてきたことをまとめると、発達には「唯一の正しい道」があるわけではなく、様々な経路をたどりながら、多くの子どもたちは似たような運動能力に到達していくということが最も重要なメッセージでしょう。
身体が異なれば、環境が異なれば、文化が異なれば、そこへ至る道は変わって当然。
しかし、最終的な「歩く・走る・動かす」という機能的なゴールへは、様々な道から到達できる。

これはまさに、連載第4部・第5部でお伝えした「骨格の個人差」や「動きのくせ」の話とも通じています。
「ただ一つの正解」を求めるのではなく、「その人にとっての最適解」を見つけていくという視点が、子どもたちの発達においても重要なのです。
「遅い」ことが豊かさの証になることもある
発達の「ゆっくりさ」が、必ずしも問題を意味するわけではありません。
タジキスタンのガフォラの例が示すように、早期の制限があっても、後に十分な運動経験が得られれば、発達は追いついていくという「可塑性(plasticity)」を、人間の身体は持っています。
また、発達がゆっくりの時期は、一つの動作を繰り返し試し、洗練させるための探索の時間でもあります。
この時間が、後に安定した動きの基盤を作ることがあります。

「正常発達」の視点から姿勢と動きのくせを考える
では、こうした「発達の多様性」という視点を、大人になった後の姿勢や動きのくせに結びつけて考えるとどうなるでしょうか。
幼少期の経験が「動きのくせ」の一端を形成する
連載第5部でお伝えしたように、「くせ」は脳と身体が選んできた「その人なりの解」です。そして、その解の形成には、幼少期の運動発達の経路も関わっている可能性があります。
例えば、ハイハイの時間が少なかった場合、肩甲帯の安定性や体幹の協調パターンが若干異なる形で発達することが考えられます(これは前述のつぶやきでも触れました)。
ただし、これは「異常」ではなく、「その人が選んできた動きの経路の結果」と見ることができます。
また、近年の研究では、文化的な背景によって「歩き方のくせ」「姿勢のくせ」が集団レベルで異なることも示されています。
連載第2部でも触れた「エスノキネシオロジー(Ethnokinesiology:民族運動学)」と呼ばれる新しい研究領域では、文化的背景が神経筋系に「動きのアクセント(motor accent)」を形成することが提唱されています。
つまり、あなたの歩き方や姿勢には、あなたが育った環境・文化・経験が刻み込まれている可能性があるのです。

「矯正」ではなく「対話」という視点
発達の多様性を踏まえると、大人の姿勢・動きのくせへのアプローチも「これが正しい姿勢、これが間違った姿勢」という二項対立ではなく、「この身体はどんな経路をたどってきたのか、今何が必要なのか」という対話の視点が重要になります。
整体の現場でも、単に「矯正する」ことを目的とするのではなく、その方の動きの背景を理解し、必要な可動性や協調パターンを取り戻すサポートが重要だと感じています。
身体のメンテナンスと整体の役割
整体での施術は、発達の遅れを「治療する」ものでも、子どもの発達を直接「改善する」ものでもありません。
ただし、施術は以下のような形で「全体的な健康づくり」のサポートに役立つ可能性があります。
幼少期の発達経験と現在の身体の関係を理解する
「ハイハイをあまりしなかった」「転んだ経験が多かった」「足の向きが昔から気になっていた」といった個人の発達経路や骨格の特徴が、現在の姿勢や動きのくせにどう関わっているか、整体師の視点から一緒に考えることができます。
ただし、特定の発達経路が必ず特定の問題を生じさせるとは言えません。
あくまで「一つの視点として参考にする」というスタンスが重要です。
「その人の最適解」を探るサポート
連載全体を通じてお伝えしてきたように、姿勢も動きも「唯一の正解」はありません。
その方の骨格・発達経路・生活習慣・目標に応じた「最適解」を、一緒に探っていくことが整体の役割だと考えています。
可動性・協調性の改善サポート
幼少期の運動経験の不足や、特定の動作パターンの固定化によって生じた関節の可動域の制限や筋肉バランスの偏りに対して、身体のメンテナンスを通じて改善をサポートできる可能性があります。
よくあるご質問
ここからはよくある質問に対する回答をご紹介します。これまでの復習代わりにもお読みください。

- 「正常発達」には幅(窓)があり、1歳で歩けなくても正常範囲になり得る
Sachdev PS, et al. The study on achievement of motor milestones and associated factors among children in rural North India. J Family Med Prim Care. 2016;5(2):406-410.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5084565/ - 運動発達には「唯一の正しい道」はなく、個人差・経路の多様性がある(動的システム理論)
Smith LB, Thelen E. Development as a dynamic system. Trends Cogn Sci. 2003;7(8):343-348.
https://doi.org/10.1016/S1364 - 子育て文化の違いが、運動発達のタイミング・経路に影響する(文化差)
Karasik LB, Tamis-LeMonda CS, Adolph KE. Gahvora cradling in Tajikistan: Cultural practices and associations with motor development. Child Dev. 2023;94(4):1049-1067.
https://doi.org/10.1111/cdev.13927 - 仰向け寝の普及で、ハイハイ・お座りなどの達成時期がやや遅れるが、長期的な大きな問題には直結しない
Sanghi D, et al. Effect of sleep position in term healthy newborns on sudden infant death syndrome and other infant outcomes: A systematic review. J Glob Health. 2022;12:12001.
https://jogh.org/2022/jogh-12-12001 - ハイハイをしなかった/少なかったことは「脳への重大な悪影響」とまでは言えず、マイルストーン達成時期は健康児の長期アウトカムの予測因子としては弱い
Flensborg-Madsen T, et al. Achieving motor development milestones at the age of three months may determine, but does not guarantee, proper further development. ScientificWorldJournal. 2013;2013:354218.
https://doi.org/10.1155/2013/354218 - 発達は「経路が違っても最終的に同じレベルに到達しうる」(等結果性・可塑性)
Karasik LB, Tamis-LeMonda CS, Adolph KE. Gahvora cradling in Tajikistan: Cultural practices and associations with motor development. Child Dev. 2023;94(4):1049-1067.
https://doi.org/10.1111/cdev.13927 - 発達の多様性は、大人になってからの「姿勢・動きのくせ」にもつながる(文化背景が動きのパターンを形づくる)
Tan T, Menz HB, Mei Q, et al. Ethnokinesiology: Towards a neuromechanical understanding of cultural differences in movement. Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci. 2024;379(1905):20230485.
https://doi.org/10.1098/rstb.2023.0485
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本記事では「乳幼児の正常発達」をテーマにしてきました。本記事のほか、「姿勢・動作」シリーズの他の記事も合わせてお読みいただくと、より理解が深まると思います。
以下の連載企画の他記事や過去記事もぜひお読みください。
- 第1部:正常姿勢は本当に正しいのか?解剖学的肢位と”本来の姿勢”を整理する
- 第2部:日本人だからこの姿勢? ― 民族差・文化差と”日本人独自の歩き方”の妥当性
- 第3部:ヒト本来の歩き方はあるのか?狩猟採集民の研究から自然な歩行・走行を考える
- 第4部:機能的に最適な姿勢と歩行とは?|エネルギー最小化原理と個人差の視点から
- 第5部:「くせ」の科学|関節の抵抗最小パスと、タスクに最適化されない動きのしくみ
まとめ:「正常」は一点ではなく、広い範囲
ここまで、乳幼児の運動発達における「正常」について、科学的な視点から解説してきました。重要なポイントをまとめます。
「うちの子の発達が遅い」「ハイハイをあまりしなかった」という事実が、すぐに問題を意味するわけではありません。
大切なのは、単一のマイルストーンで一喜一憂するのではなく、総合的・継続的に発達を見守ることです。
そして発達について具体的な不安がある場合は、まずは必ずかかりつけの小児科医や発達専門家にご相談ください。
次回は、連載の最終回予定の第7部「“その人にとっての機能的最適”を探る考え方」を予定しています。
神奈川県伊勢原市の整体院すいっちでは、こうした「身体の背景」を理解した上で、皆さまの「姿勢と動き」のサポートに取り組んでいます。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ぜひ、以下の画像をタップして当院のホームページもご覧になってみてください。


重要な免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的診断や治療の代替となるものではありません。健康に関する具体的な判断や治療については、必ず医師などの医療専門家にご相談ください。本記事の内容により、ご自身の判断で医師の指示に従わないことは、健康上の重大な問題を引き起こす可能性があります。整体施術は医学的な治療ではなく、身体のメンテナンスを目的としたものです。


















うちの子、まだハイハイしないんだけど大丈夫?